“ 暮らし手記 ”essay

暮らし手記について

posted:2021.03.03

ごあいさつ

はじめまして

暮らし手記は、季節とともに巡る暮らしをテーマに
徒然と、日々が記されています。

幼い日の道草
道端の野の花
潮風、夕暮れに染まる空

日本という、四つの季節を感じとれる環境だったからこそ
記憶に色濃く残っているのかもしれません。

それは、私たちが感じる
なんだかほっとする安心感に
繋がっているかのように思うのです。

灯建築舎が大切にする

季節とともに生きる
優しさが灯る家つくり

に想いを寄せて。

全ての日々が
かけがえのない時の移ろいであること

そんな日々の足跡をともに辿るように
お楽しみいただけましたら嬉しいです。

エッセイスト 松村舞子



はじまり

あかりが灯る場所には、幸福の薫りがある。
朝が来て、陽は沈み、薄暗くなった家々に灯る
穏やかなオレンジ色の光。
どこからともなく薫る、美味しそうなごはんの匂い。

ただいま。
おかえり。

そんな声が家々の間から聞こえてくる。
私たちの暮らしは
私たちの家の中に。

春の芽吹き、窓から吹き抜ける優しい風
夏のジリジリとした暑さの中、
素足でぺたぺたと歩き回る心地いい床
秋の実り、食卓みなで目一杯に囲みながら過ごす
ゆるやかな時間
冬風にさらされながら、飛び込んだ玄関の暖かさに
ほっとまどろむ

朝が来て、夜が来る。
春、夏、秋、冬。日本の美しい四季の巡り。
笑う。泣く。怒る。愛する。家の中で起こる、数々の出来事。

どんな時も、寄り添い続ける快適な家でありたい。
それは家族を守る、つくられた家たちの想いです。

灯建築舎は、どんな時も灯し手でありたいと思います。
それぞれの家族にあった思いを形に、心も体もほっとゆるむような
心地の良い空間つくりを求めます。

私たちがつくりたいのはそんな しあわせを灯し続ける家なのです。

 

 

 

 

 

 

text    松村舞子

photo 松浦薫