“ 暮らし手記 ”essay

如月の記

posted:2022.02.01

湯たんぽ片手に春を待つ

節分を過ぎ、立春を迎え
ようやく春の兆しを感じるようになりました。
相変わらず、眠りに着く少し前に
あつあつの熱湯を湯たんぽに仕込み
温まった布団に潜る瞬間に
冬の醍醐味を感じながらも
今日も春を待ち遠しく思います。


久しぶりの玄米ご飯

年末年始の繁忙期の時期を超え
ようやく落ち着き始めたこの頃
がくんと、なにかに引っ張られるような
疲れがやってきました。
乱れ気味だった食生活を立て直そうと思い
久しぶりに土鍋で玄米を炊きました。

土鍋から湯気が吹き上がり
花のような香りが部屋に立ち込める
炊き上がった玄米たちを口に放り込めば
香ばしくてとても甘い。

炊きたての熱さに口にしながら
たまごをかけようか納豆にしようか悩む時間に
やっと自分の日常を取り戻しているような
そんな気持ちになりました。


花時計

帰宅すれば
バレンタインデーにいただいた花が
はらりと落ちて床に色を染め上げる

そういえばあれから
もう二週間が経ったのだなと
散る花びらを数えては
時の経過を垣間見る。


冬のごはん会

引越しをしてから、以前以上に台所に立つようになり
ささやかながらたまに友人とご飯を食べるようになりました。

コロナ渦の中、食卓の距離を取りながらでも
あたたかい鍋やご飯をつつく時間
満ちる腹と書いて満腹だね
という友人の言葉に頷きながら舌鼓を打つ。

美味しいご飯も季節の楽しみも
誰かとすごすからこそより楽しいものに
これからも長く続きそうなおうち時間
より一層、気をつけながら
楽しみを味わいたいと思います。